今回は、取外してあるデュアロジックのオイルを交換するお話です。クラッチ交換の際、デュアロジック本体を取り外すので、そのタイミングでデュアロジックオイルを交換していきます。
取り外したのち、所定の台?に置き、まず、ほこりや油汚れをきれいにしていきます。パーツクリーナーを使用して、ウエスで拭き取ったり、歯ブラシでこすったり、エアブローしたりと手早くきれいにしていきます。各カプラーの中もオイルが含侵していないかなどもチェックします。状態が悪いとパーツの交換を検討しないといけません。
デュアロジック用のベンチテスターです。デュアロジックを整備するうえでは、欠かせないツールで、疑似的に車輌に搭載されている状況を作り出してくれます。通常のデュアロジックオイル交換作業は、オイルを入れ替えて、シフトレバーをひたすら変速させて行います。汚れがひどい場合は、3回目、4回目と新油を入れ替えていきますので、運転席→リフト下→リフト上と移動して、メカニックにとっては意外に大変な作業になりますが、これで行うと時間も手間も省けます。
きれいにしたデュアロジック本体にベンチテスターのモーター電源、各ソレノイド、圧力センサーの配線を繋いでいきます。
そして、デュアロジックオイル交換開始です。少し裏技を使いますが、オイルをバキュームで吸い上げて、新油を入れていきます。(通常、タンク上側から、オイルを抜くことはできません。)次に、モーター電源を入れて、油圧ポンプを起動させ、圧力を保持させます。そして、カチャカチャと各ソレノイドバルブを開け閉めして、オイルを循環させていきます。
クラッチのプッシュロッドは、人力で押し込むとより汚れが吐き出されます。
交換前です。光が全く広がっていないので、汚れているのが、一目瞭然です。
一回目の交換です。照らし方を変えているのですが、汚れているオイルと新油が混ざらなく、分離しているようにも見えます。
二回目の交換です。よく汚れていましたが、かなり改善されてきました。ここまでで、オイルのボトルを一本ちょっと消費しています。
三回目の交換です。かなり改善され、きれいな黄金色になってきました。以上で、デュアロジックオイルの作業は終了となります。あとは、クラッチ交換後、ミッションケース上部に取り付けていきます。
ガレージ・アイマックスでは、デュアロジックオイルを常時在庫しております。デュアロジックオイルの汚れが気になっている方は、お気軽にご用命ください。(要予約)
ガレージ・アイマックス TEL(082)507-5255
コメント